共感覚のでてくる文献

共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人
著者:リチャード・E. シトーウィック、翻訳:山下篤子

共感覚が一般の人に認知されるきっかけはこの本が最初のようです。シトーウィックさんという脳神経科学者が、共感覚についての自身の 考えを様々な観点から述べています。SPECT等の脳血流動態測定結果を用いて、共感覚という現象を科学的に解明しようとしています。 「共感覚は不随意的だが、誘引されるのは間違いない」、「共感覚は生涯続く」等の有名な共感覚の定義はこの人が決めたようです。 今となっては、間違いではないか、と疑われる情報もありますが、共感覚を知るための古典的な本として今でも見る価値はあると思います。

共感覚―もっとも奇妙な知覚世界
著者:ジョン ハリソン、翻訳:松尾香弥子

共感覚の発生原因や発生確率、PET、fMRIによる測定結果等をハリソンさんの観点からできるだけ科学的に考察している本です。 具体的な根拠を示しながら考察していくので、信頼がおける書籍といえるのではないでしょうか。私が人に共感覚の本をすすめるとしたらこの本をすすめます。 共感覚を、「先天性共感覚」、「後天性共感覚」、「薬物性共感覚」、「芸術的な比喩」この4つに分類したのはハリソンさんです。

ねこは青、子ねこは黄緑―共感覚者が自ら語る不思議な世界
著者:パトリシア・リン ダフィー、翻訳:石田理恵

作者が共感覚を持つ人なのですが、内容をあまり覚えていないです…。出典を色々挙げているのである程度参考になる本だという印象は持っています。

脳のなかの幽霊
著者:V.S. ラマチャンドラン、サンドラ ブレイクスリー 、翻訳:山下篤子

脳科学者であるラマチャンドランさんの本です。この本は面白い事例がたくさん載っているのですが、作者の考えは少し難解です。
哲学的な思想も持っているみたいです。

脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ
著者:V.S. ラマチャンドラン、翻訳:山下篤子

上の本の著者の続編です。私はまだ読んでいません。

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