色聴者判定テスト > 色聴とは

このページでは、共感覚の中でも、色聴についての簡単な説明を行っています。
共感覚自体の簡単な説明は『共感覚とは』をご覧になってください。
共感覚のもっと詳しい解説をご覧になりたい方は、『共感覚の詳細な解説』 もご覧になってください。

色聴(Sound-color Synesthesia、Color-hearing)とは

様々な種類がある共感覚ですが、「音を聞くと色を感じる」感覚に対しては、色聴という特別な呼び名があります。 色聴は共感覚の中でも一番発生確率が高いと報告されていますので、特別な名前がついたのだと思います。

色聴者が色を感じる「音」には色々な種類があります。報告されているものでは、音程、和音、調、単語、音楽自体などなどです。
音程の中でも、高い音は全体的に明度の高い色になるとか、シャープやフラットがつくと~な色になるなどの報告がなされていますが、 「高い音を明るく感じる」などの感覚が、本当に色聴なのかただの連想なのかはっきりとは分かっていません。

共感覚:色聴により創作活動をするメシアンとムンク

色聴と似たような感覚として、音視というものがあります。色や形に音が聞こえるという、色聴とは正反対の感覚です。
音視を共感覚の1つとして紹介しているサイトはたくさんありますが、音視を共感覚として研究しているある程度名の通った論文を(私は)見たことがありません。 ですので、ここでは共感覚としては紹介しません。こういう似たような感覚が他にもあるんだ、くらいに考えておいてください。

色聴と絶対音感との関係

絶対音感を持つ人の中には色聴を持つ人の割合が高いという報告があります。これは、色聴という感覚が、音に色を割り当てる感覚であるため、 音をある程度同定できることが色聴の前提能力となっているためではないかと考えらます。しかしながら、絶対音感があれば色聴があるかというと そうではありません。

色聴と幼児期の教育との関係

日本人には色聴者が多いと言われることがあります。これは、幼児教育や民間の音楽教室において、階名に色を割り当てる教育を受けたことが 少なからず影響していると考えられています。しかしながら、これらの教育を受けた記憶がないと申告する色聴者も多いため、これはあまり関係なさそうです。

色つき鍵盤の例

色聴は、非色聴者にも受け入れられる?

色聴による音と色の対応は、個人内での再現性は高いものの、個人間ではばらばらだとされてきました。ですが、最近の研究によると、個人間にも ある程度の規則性が示唆されています。また、色聴者による音と色の対応は、非色聴者にもある程度受容されうる(共感できる)という報告もあります。

ここまで色聴について色々書きましたが、どれも仮説の域をでません。それは一重に、共感覚自体が主観的な体験のため、客観的な測定が とても難しいためです。このサイトでは、色聴者に対する調査を大量に行うことにより、音と色の対応を見つけることを目指しています。
単純に音と色を組み合わせればいいというものではないため問題は山積みですが、一歩一歩解決に向けて近づいていこうと考えています。

このページでは、色聴の簡単な説明を行っています。
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