このページでは、共感覚の科学的で詳しい説明を行っています。
簡単な解説をご覧になりたい方は、『共感覚とは』
もご覧になってください。
共感覚の詳細な解説 目次
共感覚の従来の見解 ←今はここ
共感覚の特徴
シトーウィックによる共感覚の5つの特徴
ハリソンによる共感覚の4つの分類定義
共感覚の発生原因
共感覚の発生頻度
共感覚と遺伝との関連
共感覚の個人間の相違
共感覚者の脳活動計測
参考文献
共感覚の従来の見解
共感覚とは、「数字を見ると色を感じる」、「音を聞くと色を感じる」、「形に味を感じる」等の 「一つの感覚の刺激によって別の知覚が不随意的に引き起こされる」という知覚現象のことである[1]。 女性の高い声を「黄色い声」などと言うように、人間には特定の環境・文化において複数の種類の感覚を結びつける比喩表現が広く存在するが、 共感覚はそのような比喩や連想、想像とは違い、共感覚を持たない人には感じられない感覚を、主観的な知覚現象として感じていると言われる。 共感覚の報告例は古くからあるが、主観的な知覚であるため、個人の思い込み、錯覚、幻想と見なされ、科学的な対象とは見られてこなかった。 しかし、SPECT、fMRI、PET等の脳機能画像診断技術が発達し、共感覚を感じている時の共感覚者の脳機能に一般人とは違う反応が 見られることが確認されるにつれ、その存在は否定できないものになってきている[1][10][11]。 しかしながら、共感覚のメカニズムはまだほとんど明らかになっておらず、2つの感覚の対応関係についても、調査数が少ないため、未知な部分が多い。